■ 6th 北海道ツーリング ■
その9

でーさて、サンル牧場を後にr60を今度は下川市街へと戻り、そこからr354へと抜けて一路南へ。このどん詰まりがもう一つの目的地 下川鉱山である。
サンルの奥地にある金鉱山は三井系だったが、こちらの下川鉱山は三菱系。主に銅を算出し、1982年まで操業が続けられていた模様。国土交通省の1977年撮影の航空写真には長屋が建ち並ぶ典型的な鉱山街が確認できる。

r354の終点から起点側を見る。
上記写真では青い屋根の長屋が建ち並んでいるが、閉山後全て跡形もなく撤去されて道路だけが残っている。
付近にはほぼ意味をなさなくなった横断歩道も。
だが小学校と幼稚園はほぼ廃墟と化しながらも残っている。町が撤去費用を捻出できないため、そのままにしてあるらしい。
こちらは幼稚園。名称は三菱系の鉱山に由来するものと思われる。ちなみに閉山の数年前に新築ばかりだったそうな。
そして裏に回るとこの有様。積雪地では人の手が入らない廃屋は遅かれ早かれこのようにつぶれていく模様である。
ちなみに鉱山施設そのものは鉱毒除去のためにまだいくつかの設備が稼働している模様である。
→三菱マテリアルの関連プレスリリース
そしてこちらは道道をまたいで坑口へとつながる橋。左側が坑口。
この後はR239からr688で名母トンネルを抜けて北母子里へ。冬場は零下40℃を記録する酷寒地で、十数年前までJR深名線が通っていたが道路事情の改善を理由に廃止されている。
そのr688は北母子里の集落を過ぎたところで冬期通行止めとなる。この冬期閉鎖の反対側がその7で訪問した遠別町のゲート(下から二枚目)になる。
全線開通時にはおそらく通年通行可能になるものと思われるが、果たしてそれはいつの日か。
その後霧立峠を越えて途中からr742に抜け、再び小平町へ。←はr742沿いで偶然見つけた石炭の露天掘り鉱山。日本では他に石狩炭田で小規模な露天掘りの石炭鉱山が残っている模様である。
更にr126からr867へ抜けて沼田町へ。
←はホロピリ湖(沼田ダム)湖畔に立つ雨竜炭坑の遺構。上流の沢沿いに登った奥には昭和炭坑の遺構もあるらしい。
もう一枚別アングルから
湖そのものは雪解け水でほぼ満水に近い
そして更に下ってJR留萌本線の恵比島駅へ。
数年前にテレビドラマで使われたロケセットがそのまま残っている。
ちなみに本物の駅舎はこちら。
一見古そうに見えるが地方によくある貨車改造駅舎の上から板をはっつけたものである。
ちなみに近くの道路標識。「萌の丘」には行きませんでした(笑)。
その後r550をぐるっと回って北から留萌市街へ。写真はr1048の端点。奥に見えるトンネルが怪しげなので近付いてみると……
どうも鉄道の廃線跡っぽいトンネルの雰囲気ですね。
というわけで後日調べてみると旧天塩炭鉱鉄道の廃トンネルだった模様。国土交通省の1977年撮影の航空写真でも廃線跡が確認できます。
いずれにしても道道の延伸工事で拡幅されて近いうちに消滅するかと。
ちょうど日も暮れてきたので留萌の市街へ移動して早めの晩飯を調達。
場所は花園町にある「やぶ金」
で頼んだのは鰊そば。身欠きニシンは初めてでしたが美味しく頂きました。
この後は留萌道〜道央道と使って一路札幌へ。
日没後につき写真はありませぬ。

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